五度圏とは?
五度圏とは、すべての長調と短調を視覚化したものです。外側の円には長調、内側の円には平行調の短調が示されています。五度圏上のそれぞれの文字は、音名や和音を表すこともあります。
円の外側には、それぞれの調の調号が書かれています。長調と、その平行調の短調は、同じ調号で表されます。例えば、ヘ長調とニ短調の調号はどちらもフラット1つです。
五度圏を使うと、調と和音の関係を視覚的に理解しやすくなります。例えば次のようなことに使えます。
- 調号を覚える。円の一番上には、シャープもフラットもないハ長調があります。時計回りに1歩進むごとに、シャープ(♯)が調号に追加されます。 反時計回りに1歩進むごとに、フラット(♭)が調号に追加されます。
- 作曲する。曲作りは、互いに相性の良い、いくつかの和音から始めることができます。円のどこか4分の1の範囲にある3つの長和音と3つの短和音は、互いにそれぞれの調に属しているので、響きの相性が良いのです。
- 和音を移調する。ある曲の和音を五度圏に配置し、その後和音のパターンを五度圏内で移動させることで移調できます。例えば、C、F、Gの和音を五度圏に配置するとします。Cが中心で、Fは反時計回りに1歩、Gは時計回りに1歩です。これをA(イ長調)に移調すると、和音はA、D、E となります。
五度圏を時計回りに進むと、各調の間隔は上行の完全5度になります。反時計回りに進むと、各調の間隔は下降の完全5度になります。どの調から始めても、完全5度を12回上がれば、同じ調にたどり着きます。
五度圏をインタラクティブに使う
「音部記号」ボタンをクリックすると、音部記号を変更できます。「調合を隠す」をクリックすると、すべての調号が非表示になります。「PDFで保存」をクリックすると、五度圏を印刷可能なPDFファイルで保存できます。PDFファイルとして保存されるのは、選択した状態の五度圏です。
五度圏の任意の調をクリックすると、その調の和音が表示されます。各和音には、その音度を表すローマ数字が記されています。大文字は長調の和音、小文字は短調の和音、文字の後に小さな丸があるものは減三和音を表します。
また、選択した調の和音は、五度圏の下に各音度の名前とともに表で示されます。表中の任意の和音をクリックすると、その和音を鳴らすことができます。和音の表の上には、調の名前、平行調、同主調が表示されます。